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⑥ 食べることは生きること

  • 執筆者の写真: 梅原江史
    梅原江史
  • 4月9日
  • 読了時間: 4分


かつては全国を1年で何周もするような生活をしていたので、「どこが1番美味しかった?」ときかれることも少なくありません。

それぞれに様々な日本一というのがあると思うんですが、あの頃はグルメに費やすお金も乏しいものでした。

その中でも比較的安価なものにだけ手を出していたと記憶しています。

では、それはどういったものだったのでしょうか。

思い出とともに振り返りたいと思います。


「セイコーマート」

北海道ではお馴染みのコンビニです。

他のチェーンと何が違うのかというのはオリジナル商品の充実っぷりです。

よく北海道を訪れたツアーバンドのSNSでも紹介される100円パスタは目を疑う安さです。

やや軽い食べごたえなので、少食な方には丁度よい。

わんぱくな方には別商品と組み合わせても無限大の喜びがあります。

北海道を離れる度にセイコーマートを恋しく思いましたが、埼玉などの地域にはこじんまりと店鋪があるのを後に知りました。


「尾道ラーメン一丁」

全国のご当地ラーメンと呼ばれるものの中では尾道ラーメンが特に好きです。

その中でも名店と誉れ高いのがこちら。

尾道ラーメンの特徴はふたつあるといえます。

かんすい少なめの細麺であること。

ラーメンと素麺の間のような印象です。

そして背脂の浮かぶ醤油スープ。

見た目ほどの背脂の主張はなく、むしろ淡麗な味わい。

このふたつのバランスでベストな店はそれぞれ異なると思うので、2店舗以上の食べ比べをおすすめします。


「博多魚がし 市場会館店」

長浜といえば屋台が有名ですが、僕のおすすめは市場の中にあるこちらの食堂です。

美味しい鮮魚が安価で食べられます。

長浜という好立地にあり、なおかつ朝から営業しています。

福岡に早めに到着したときの一番の楽しみでした。

市場の中にあるので、知らないひとは入っていくのを躊躇してしまうかも知れませんが、慣れない思いをしてでも必ず行って欲しい店です。


「キングタコス」

キンタコの愛称で親しまれている沖縄のソウルフード。

タコライスの雛形にして最高峰。

僕たちがよくお世話になっていた宜野湾ヒューマンステージから歩いてすぐの場所にも店舗があったので毎回通わせてもらいました。

僕はライブ前にお腹いっぱいご飯を食べることはないので、持ち帰ることが多かったんですが、温め直したタコライスはこれはこれでご飯にタコミートがよく馴染んで美味しかったです。ハンバーガーはマジで顔面サイズなので心の準備をして注文するように。


「カレーやマドラス」

大阪では美味しくないもののほうが少ないですが、マキシマム ザ ホルモンのダイスケはんが特に大阪のカレーについて力説していることがあって、いくつか教えてもらった店の中のひとつです。

甘い口当たりから後を追って大人な刺激が迫ってきます。

当時、このギャップは初めて経験したので、発明に近い衝撃でした。

マドラスがある日本橋は、西の秋葉原と形容されるユニークな街なので道中の散歩も大阪で過ごすオフ日を楽しく彩ってくれました。

ちなみに阪急梅田のインデアンカレーもだいちゃんに教えてもらいました。

マドラス同様に甘さとスパイスのギャップに驚きました。

多分、こういうカレーがだいちゃん的にはドンズバなんだと思いました。


「第七ギョーザの店」

ホワイト餃子は関東で多く知られていますが、第七は金沢のお店です。

ホワイト餃子というのは分厚い皮を揚げ焼きする饅頭のような大きな餃子です。

安くて食べごたえもあり、美味しい。

そして、僕たちにとって嬉しかったのが、地元バンドが打ち上げでこのお店を選んでくれたことでした。

お金がないだなんていいながらも、打ち上げに関してだけは出費を厭うことはありませんでした。近年、個人的に第七に行く機会がありました。

当時よりも自由にできる金額もふえて、より高価な店にも足を運ぶことはできます。

しかしながら、思い出にまさる調味料はありません。

10年は空いたであろうという期間も久しぶりに食べたホワイト餃子を特別な味にさせてくれました。



現在では営業の形態が変わったり、閉業している店舗も少なくありません。

数えればまだまだ紹介し足りないのですが、そのどれにも出会えたことの喜びを感じています。

また、たくさんの方々がここへ導いてくれたのだと改めて思います。

なかなか足を運べていない各地の皆さんにも、MUSHA×KUSHAというバンドの存在をおぼえていてもらえたらそれは僕たちにとってかけがえのない財産です。

僕たちはMUSHA×KUSHAというバンドをやっています。

 
 
 

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